四年生引退ブログ

2025.11.26

チアリーディング部H.S

本年度主務を務めました、チアリーディング部四年のH.Sです。

「引退ブログ」というものが大好きで、毎年他部活のものまで読み漁り、好きな言葉を手帳に写していた、そんな私が今度は書く番になりました。

自分自身のことをお話しするのがあまり得意ではなく、恥ずかしいような、不安な気持ちもありますが、不器用ながらも精一杯この部に向き合った四年間の想いを私なりに綴らせていただきます。

この四年間、数え切れないほどのかけがえのない景色を見せていただきました。

どの景色も私の應援指導部生活を形づくる大切な一コマで、深く心に刻まれています。

その中でも忘れられないのはチャンスパターンメドレーを神宮で初めて踊る同期の姿です。

この場をお借りして、常に私の原動力であり続けたあまりにかっこいい同期の自慢をさせていただきます。

思い返せば私は、踊りも応援も苦手な、本当に何もできない泣き虫な一年生でした。

早慶戦の三塁側で応援することだけを胸に浪人を決意し、迷わず入部したこの部での生活は憧れだけで続けられるほど甘いものではなく、練習のことを考えると布団に入っても寝られず、結局一晩中踊っていたこともザラでした。

名指しで反省を下ろされる常習犯だった私は練習に行くのも怖くて、上級生も同期もみんな、自分にとっては敵のように見え、わざわざ同期が開いてくれた深夜の練習のズームも、心配してかけてくれる電話さえ怖くなって、携帯の電源を切って、そんな自分が情けなくて、一人で泣いていた日もありました。

それでもみんなが「大丈夫だよ」とメッセージをくれたこと、嫌な顔ひとつせず自主練習に付き合ってくれたこと。誰も1人にしないその温かさに何度も救われ、支えられました。本当にありがとう。

迷惑ばかりかけていた私だからこそ、

“自分には何ができるのか”

”どうしたらみんなの力になれるのか”

をずっと考えていた四年間だったように思います。

サブとして堂々と前に立つ姿、責任者として色々な葛藤を抱えながらも下級生を導く背中。

強く、優しく、まっすぐな一人ひとりの姿が私をいつも突き動かしてくれました。

そんなみんなと肩を並べて歩んだ四年間は、私にとって一生の宝物です。

「人が財産」

さて、この部に入り、たくさん言われてきたこの言葉ですが、この言葉の意味を四年間かけて少しずつ理解してきたつもりです。

特にこの一年は、この言葉の重みと温かさを痛感した時間でした。

この部は、150通りの形の違う努力が集まって初めて形になる場所です。

部員一人ひとりがそれぞれの場所で力を尽くし、そこに加えて本当に多くの方々の支え、力があってこの應援指導部は成り立ちます。

言ってしまえばとても脆い、でもそこに美しさと強さがあり、この部は前に進んできたのだと思います。

誰か一人でもかけていたら私の見た心震える景色は生まれていなかった、そう思います。

この部で過ごした四年間はただ”大学時代の部活”とまとめるにはあまりに濃く、かけがえのない瞬間の連続でした。

この部を通して関わった全ての方に感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。