四年生引退ブログ

2025.11.26

チアリーディング部R.S

本年度、チアリーディング部練習責任者(トレーニングチーフ)を務めさせていただきましたR.Sと申します。

ずっと読む側だった自分が、ついに書く側に回る日が来ました。いざパソコンを前にすると何から書けばいいのか分かりませんが、この4年間の想いを素直に綴ろうと思います。拙い文章とはなりますが、お時間ある方は最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

 

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私の應援指導部人生は4歳まで遡ります。初めて家族に連れて行ってもらった野球の慶早戦で應援指導部という存在に出会いました。野球を観に行っているはずなのに、試合には全く興味を示さず、目の前で踊るキラッキラのチアのお姉さんたちの姿に心を奪われ、釘付けになっていたことを今でも鮮明に覚えています。

その時、幼いながらに「大学生になったら應援指導部に入って絶対このお姉さんたちみたいにチアをやる!」そう心に決めました。そして大学生になり、14年間ずっと憧れだった場所に入部し、期待と熱い想いを胸に私の應援指導部人生がスタートしました。

 

 

1年生

入部したての頃はまだコロナ禍でした。野球応援では観客の方々や選手からは程遠い外野からの応援、練習もマスク着用で2つの班に分かれて行うという制限の中でのスタートでした。それでも毎日が新鮮で、ずっと憧れだった部活の一員になれたことが何よりも嬉しかったです。もちろん怒られることなんて日常茶飯事で、1年生なりの辛さはたくさんありました。でも、何かできるようになるたびに先輩に褒めてもらえるのが嬉しくて、早く上級生に追いつきたくて、がむしゃらに全部を吸収しようと必死でした。

毎日104(部室)に入り浸ったり、ボード作りに追われたり、オフのたび自主練のためにみんなで集まったり、zoomを繋いで夜な夜なチャンパの練習をしたり、毎日業務中のスマホを抱えながら寝落ちしたり、自分より何倍も大きいマットや器材袋を運んだり…。あげたらキリがないけれど、こんなに大変だった日々すら愛おしく懐かしいです。一生戻りたいとは思いませんが、毎日が楽しく本当に濃い一年でした。

 

 

2年生

自分を見つめ直すきっかけになった一年でした。これはあくまで私個人の意見ですが、この部において2年生という学年は自分次第でどうにでもなる学年だと思っています。というのも、1年生の頃のような怒涛の業務からは少し離れ、かといって部を回すほどの立場でもない。いわゆる”華の2チア”と言われるだけあって、よく言えば一番楽しく過ごせて、裏を返せば手を抜こうと思えば抜けてしまう、そんな学年だと思います。当時の私は完全に後者でした。それに気がついたのは、2年生が終わろうとしていた頃。3年生という”應援指導部人生の後半戦”に入る直前でした。今思えば、どこか少し手を抜いてしまっている自分に気づいていたけど、そんな自分を見ようとしていなかっただけだと思います。自分が積極的に動かなくても、誰かが代わりにやってくれるという環境に甘え、いつの間にか2年生が終わろうとしていて、「私、この一年何してきたんだろう」「何が成長できたんだろう」と、とても後悔しました。技術の面でもそうです。高校ではバトン部に所属していたということもあり、大学ではチア経験者としてのスタートでした。1年生の頃はそれがアドバンテージだったし、2年生になっても自分なりに普通に頑張っているつもりでした。しかし実際は、「〇〇(私)はできてるからいいよ、大丈夫だよ」そう周りから言われることや、元々ある経験値に甘えて何も成長できていませんでした。同期がものすごいスピードで成長していく中、強い焦りと同時に今の自分は全く努力できていないことを思い知りました。それからの私は、今の自分に満足しないために「自分は一番下手、一番の初心者」と常に言い聞かせて、毎日練習をするようになりました。このやり方が合っているかどうかは分かりませんが、今でもこの気持ちを大事にすることで自分を律して、努力し続ける事ができています。

と、ここまでネガティブなことをつらつらと書いてしまいましたが、決して悪いことばかりではありませんでした。応援面では、自分の強みでもある明るさが評価され上級生と同じ役割を任せてもらえるようになったり、自分の殻を破れるようになったりと、たくさん成長できた部分もありました。また何より、塾高野球部の甲子園優勝に加え、塾野球部も秋季リーグ戦優勝、明治神宮大会優勝・日本一という、忘れられない景色をたくさん見せてもらったこの”慶應イヤー”は、一生心に残る思い出です。

 

 

3年生

あっという間にサブの代を迎え、部を回す側の立場でもある3年生になっていました。上述のように2年生での心残りと悔しさがあり、ここから少しでも部に貢献したいという思いから練習管轄の役割につきました。この役割についたことで、初めて本格的に日々のメニューや練習を作るということに向き合うようになりました。自分が当時のチームに貢献できていたかは分かりませんが、微力ながら練習を回す側の立場として頑張り、気づけば毎日練習について考えるようになっていました。

また、3年生には他にも多くの業務があり、今誰がどこで動いてくれているのか把握しきれないほど、みんなが色々なところで頑張っていました。私自身も練習管轄としての役割に加え、各スポーツ応援の運営業務や就活等、決して余裕のある状況ではありませんでしたが、「みんなが頑張っているから自分も頑張ろう」と思えたし、同期の頑張りをより一層知ることができた一年でした。同期が全部員の前に立って堂々と仕切る姿を見るたび、とても感慨深かったです。

 

 

4年生

人生で最も辛く、最も周りの人に支えてもらった一年でした。

まさか自分がなるなんて思ってもいなかったトレーニングチーフとしてのスタート。何かのリーダーとは無縁の世界で生きてきた私にとって、あまりに大きすぎる壁でした。チームを引っ張っていく力なんて私にはないし、そもそもやり方がわからない。それでももう選ばれたからにはやるしかない、そう腹を括って新チームがスタートしました。そこからはもうとにかく必死で、正直最初の頃の方はあまり記憶がないです。

いつもみんなの前に立って偉そうなことを言っていますが、歴代のトレチの方々とは違って、視野が広いわけでも物事を冷静に見られるわけでもないので、失敗を繰り返し、自分の作る練習にずっと自信が持てませんでした。同期にも「今日の練習大丈夫だったかな?」「なんか変えた方がいいとこない?」と毎日聞いていたし、その日の練習の良かったところと悪かったところをメモに書き出し、練習を振り返っては反省の日々でした。

夜布団に入っても頭の中は練習のことでいっぱいで、今日はここが良かった、ここがダメだった、次はこうしよう、いついつまでにこれしなきゃ…。練習のことを考え始めると寝られなくなり、もうその日のタスクは終わっているはずなのに不安でたまらなく、何かに追われるようにパソコンを開いて、本当に寝ても大丈夫か確認してからやっと寝る。そんな毎日を繰り返し、気づけば朝方まで起きている日がほとんどでした。みんなの前に立つ人間としてこんなことを言っていいかわかりませんが、正直、「なんで私なんだろう」「やっぱ私には務まらない、やめたい」「誰か他の人やってくれないかな」「練習休みたいな」何度そう思ったかわかりません。大袈裟かもしれませんが、いっそ部活を辞めたいと思ったこともあります。どんなにプライベートで辛いことがあっても、どれだけ自分の体調が悪くても関係ない。どんな気分でもどんな体調でも毎日練習はやってくる。この一年、何度も何度も心が折れそうになりました。辛い時こそ笑っていなきゃと思えば思うほど涙が込み上げてきて、笑っていられない瞬間が何度もありました。それでも、歯を食いしばってここまでやってこられたのは、やっぱりみんなとの練習が好きだし、何よりこのチーム全員のことが大好きだからです。後輩から「毎日練習楽しいです!」と言ってもらえることや、コーチに「練習の雰囲気めっちゃいいじゃん」そう言ってもらえた言葉の数々が励みになり、少しずつ自分が作り出す練習に自信が持てました。時に厳しいことを言ってしまうこともあるけど、みんなの成長が私の原動力で、みんなの練習中の楽しそうな姿が私の頑張る理由です。

こうやってたくさんの人に支えられ、本来チームを引っ張るべき私が、気付けばみんなに引っ張ってもらっていました。情けないかもしれませんが、結局みんなに引っ張ってもらっている感じも、総じて自分らしいです。こんなにも最高に明るく、毎日楽しい練習になっているのは私ひとりの力じゃありません。みんなの支えがあって、今のチームが成り立っています。本当にいつもありがとう。

 

そして、定期演奏会を目前に控えた今でもなお、チームとして乗り越えなきゃいけない壁はまだまだあります。急な技切り、ステージ全体のクオリティへの評価、コーチからもらう厳しい言葉。それでも全員で一丸となって、ここ数日でやっと大きく一歩前進できた気がします。

みんなを歴代最強のチームにすると約束したので、このまま歩みを止めず最後の最後までついてきてください。練習も残すところあと4回、悔いなくやり切ろうね。

 

幼い頃から憧れていた應援指導部で過ごした4年間は、振り返るとあまりにも濃く、言葉にしきれないほどの経験が詰まっていました。気付けば引退まで1週間を切りましたが、かけがえのない残りの時間を思い切り楽しんで、全力で駆け抜けたいと思います。

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最後に、この場を借りて感謝を述べさせてください。

同期へ

みんなが同期で幸せ、この一言に尽きます。同期として関わっている以上、もちろんぶつかることもあったけど、同期であり友達でもある私たちはいつもくだらないことで笑ってることの方が多かったね。練習前後もスタバや部室に溜まって、オフの日でも気づいたら結局みんなと会ってて、毎日がみんなで溢れてたよ。オフを挟んで1日会わないだけで、次の練習の時にひさしぶりーって言ってる私たちだから、引退した後も気づいたら全員集合してるよね笑

そんなみんなとの大好きな日常も残り1週間。寂しくてたまらないけど、4年間秘めすぎてるポテンシャルをそろそろ発揮して、後悔ないように最後まで私たちらしく駆け抜けようね!そしてこれからもよろしく!

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體育會のみんなへ

数えきれないほどの感動と忘れられない景色をたくさん見せてもらいました。みんなの存在無くして私たちの応援は成り立ちません。大学4年間の全てを部活に捧げているみんなを応援させてもらえたこと、心から感謝しています。本当に本当にありがとう。

 

上級生方へ

「こんな先輩になりたい」そう思わせてくれた皆さんがいたからここまでくることができました。どこまで行っても私たちの目標であり憧れです。何もできなかった私たちがもう4年生として引退を目の前にしています。ラストステージ、全力で頑張るので最後まで見守っていてください。

 

1.2.3年生へ

まずは、ここまでついてきてくれて本当にありがとう。いつも怖い顔で前に立っているかもしれないけれど、ダンスもスタンツもできる限り全員のことを見てあげたいと思って、真剣に見入っちゃってました。通しやスタンツの各基練習の時、みんなの成長を心の中で喜びすぎて指摘が飛んだり、何度も何度もうるっとしたことがあるのは内緒です。練習を楽しいと言ってくれるみんながいて、ついてきてくれるみんながいて、そんなみんなを心の底から誇りに思うし、後輩に持てて幸せです。みんなに残せるものは全て残し切りたいと思っているので、最後までついてきてください。ラスト、頑張るよ!

 

練習管轄のみんなへ

6人には前期後期ともにたくさん助けてもらいました。一番近い存在として練習について色々な意見をくれたり、練習を進行してくれたりと、役割以上の働きをしてくれる6人の存在があっての練習です。本当にいつもありがとう。これからもチームを引っ張る存在として成長していってくれることを心から期待してます。

家族へ

この4年間だけじゃなく、小さい頃からやりたいと言ったことは何不自由なくやらせてくれて、いつも全力でサポートしてくれて本当にありがとう。家族の支えなくして今の生活はないと、大人になるにつれてより実感しています。どんなに練習から帰るのが遅くても温かいご飯を用意してくれたこと、送り迎えしてくれたこと、来られる試合は全部来てくれたこと、不機嫌になって八つ当たりしてもいつもと変わらずサポートとしてくれたこと、本当に感謝しています。みんなにこれからちゃんと恩返しできるように頑張るね。

 

L.Kへ

今までもこれからも、私の人生になくてはならない存在です。どんな時でも愚痴や悩みを聞いてくれたり、ありえないぐらいくだらないことで笑わせてくれたり、何時間も電話に付き合ってくれたり、毎日毎日ありがとう。他の誰にも言えないこと、Lになら言えたし弱みを見せることができました。特にこの一年は、みんなの前で弱みを見せちゃいけない、いつも笑顔でいなきゃって思ってたけど、Lといる時だけは素直に泣けたし何も考えずにいられたよ。いつも一番近くで励ましてくれて、ずっと味方でいてくれてありがとう。本当に感謝しかないです。これからも末長くよろしくね!

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そして最後に。私が唯一誰にも負けないと言えるのは、”出会う人に恵まれている”ということです。そんな強運の私が、出会うべくして出会った大好きなみんなと作るラストステージ。本当にたくさんの方に見ていただきたいです。ここまで読んでくださった全ての方々に定期演奏会を見にきてもらえたら、もう思い残すことはありません。

ステージを見にきてくださった全ての人の心に、私たちの感謝と精一杯の想いが届きますように。

 

自分語りでまとまりのない文章とはなってしまいましたが、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!

今後とも、應援指導部をよろしくお願いします!

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