2024四年生引退ブログ

2024.11.17

チアリーディング部門R.H

本年度、監査を務めさせていただきました慶應義塾体育会應援指導部チアリーディング部4年のR.Hと申します。

 

入部してからの4年間を通じて、本当にたくさんの方々に支えていただきました。共に高め合える仲間に出会い、チアリーディングに向き合えた4年間がとても楽しく、充実していて、本当に幸せでした。応援を通して見せていただいた景色はどれも感動的で、どの試合でも胸が熱くなる瞬間ばかりでした。体育会の方々と共に得点の瞬間を心から喜び、苦しい瞬間でも諦めずに勝利を信じてきました。常に熱い背中を見せてくださった選手の方々を心から尊敬していますし、感謝しています。自分ひとりでは経験できなかった数々の瞬間に関わることが出来ました。応援が少しでも選手の方々の力になっていたら嬉しいです。応援に熱中することができたのも、支えてくださった多くの方々のおかげだと改めて感じています。こんなにも熱中できる応援の魅力が私の活動の原動力でした。

 

應援指導部の活動は、応援を主とした”誰かのため”という精神の上に成り立っています。そして、日々の練習も練習外の多くの業務も”誰かのため”にあります。應援指導部員は全員がプレイヤー且つマネージャーであるため、皆が練習と業務どちらにも取り組む必要があります。加えて、応援には明確な正解のかたちがありません。だからこそ、様々な活動を続けていく中で、目指す場所を見失いやすいと思っています。

練習をストイックに続けることは誰でも出来ることではないですが、スポットライトの当たらない場所でチームのために業務を行うことも簡単に出来ることではありませんでした。應援指導部では優劣の付く大会やコンクールに出る機会がないので、いくら練習をしてもスタメンに選ばれたり、特別評価をされたりすることはありません。練習面は個人の裁量に任されます。業務も複数人で行うことが多く、どれだけ仕事をするのかという仕事量やキャパシティも人それぞれです。

そして、取り組むことが沢山ある中で、多様な意見が出てきます。チームも自分自身も大切に活動をすることはとても大切ですが、この部活では大抵の場合、その両方を優先することはとても困難です。そのため、いつの間にか”誰かのため”、”チームのため”、そして”自分のため”であることが見えにくくなってしまう瞬間が出てきます。しかし、そんな中でも更に高みを目指して練習に励む同期や、自分を削って業務に励む同期の姿を目の当たりにしてきました。チームと自分のどちらか片方を優先するのではなく、どうしたらチームも自分も健全に活動が出来るのかを考えることが重要なのだと思います。

應援指導部は応援、練習、業務など様々な方面にベクトルを向けられるからこそ、自分なりのチームへの貢献の仕方を模索しやすい環境です。下級生にはチームとしての目標と自分自身の目標の両方を持ってどんなことにも挑戦して欲しいと思います。部活動を続けていると辛いことや苦しいことが沢山あり、自信を失い、視野が狭くなってしまいがちです。自分ではなかなか気付くことができないかもしれませんが、日々の活動で間違いなく皆成長しています。自信を失いそうなときこそ、真面目に、直向きに努力している自分に自信を持って前に進んでください。この部にいる一人一人がこの部の財産で、かけがえのない存在です。周りにいる人達と自分を大切に、謙虚さと感謝の気持ちを忘れずに頑張っていって欲しいと思います。この部でしか経験の出来ない青春を全力で謳歌してください。

 

毎日を一緒に過ごした同期から学んだことが沢山ありました。皆と手を取り合って頑張ってきた日々が私をここまで成長させてくれたと思っています。皆本当にありがとう。それぞれ別の道に進むけど、パワフルな皆のこれからの活躍が楽しみです。

 

そして、私が4年間を乗り越えられたのは友人たちの存在のおかげです。どんなときでも味方でいてくれてありがとう。私には皆と一緒に過ごす楽しい時間が不可欠でした。言葉では感謝を伝えきれないけれど、なによりも大切にしたい人たちです。これからもずっとずっとよろしくね。

 

最後に、私はスポーツが好きな家族が皆楽しんでくれる場所を、「応援席」という形で作れたことがとても嬉しかったです。私が何不自由なくこの4年間を過ごせたのは、頼もしい家族の支えがあったからです。本当に感謝しています。母は実家に帰ると私のことを1番に優先し、美味しいご飯を作ってくれたり、夜遅くまで起きていてくれました。父は私には言わないけれど、私が実家に帰るときはたぶん仕事を早めに切り上げて家に帰って来てくれています。兄は自分のことをあまり話さないけれど、忙しい中でも私の活動を見に来てくれて、きっと楽しんでくれていたのが嬉しかったです。弟は私の1番の理解者で、実家に帰れない時期はよく電話をしていました。弟たちは学校や習い事での出来事を教えてくれたり、私の話を何時間でも聞いてくれたりしました。祖父母は私の活動をとても楽しみにしてくれていて、4年生の早慶戦は、春秋ともに駆けつけてくれました。

両親、兄弟、祖父母、21年間ここまで育ててくれてありがとうございました。これからも宜しくお願いします。

 

改めて、各体育会の方々、応援席の皆様、部長、コーチ、塾関係者の方々、友人、家族、これまで支えて下さった皆様に感謝を申し上げます。

拙い文章となってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

R.H R.H2